Webの基本的な仕組み(12)
本日も解説してまいります。
今回はHTTPヘッダについて説明していきます。
HTTPヘッダ(ヘッダ)とは、メッセージのボディに対する付加的な情報を指示する概念です。Webの仕組みからこれについて説明していきましょう。 Web上では、Webブラウザ(クライアント側)とサーバ側でHTTPを通じて、データのやりとりをしていますよね。
そのデータの一部に、このデータはどんな意味を示すのかを説明している部分がありまして、それをヘッダと呼んでいます。中身はこのデータはこういう感じで取り扱ってくださいね〜ということを書いています。他には、リソースへのアクセス権を設定する認証や、クライアントとサーバの通信回数と量を減らすキャッシュなどのHTTPはヘッダで実現します。
HTTPの最初のバージョン0.9にはヘッダがありませんでした。しかし、HTTPで転送する本文のメタデータを表示するために、電子メールのメッセージ仕様のヘッダ形式を借りてくる形で追加されました。電子メールプロトコルとHTTPの大きな違いは、メールプロトコルが一方的にしかメッセージをやりとりすることはできませんが、HTTPは一度の通信でリクエストとレスポンスの2つのメッセージをやりとりすることができます。
今回は短いですが、以上で解説を終わります。
ご覧いただきありがとうございました。
また、次回以降もよろしくお願いいたします。