Webの基本的な仕組み(10)
本日も解説してまいります。
今回は、HTTPメソッドについて説明してまいります。
早速ですが、HTTPには8つのメソッドしかありません。膨大なWebのネットワークをたった8つだけの操作方法で構築しているということです。以下8つを列挙いたします。
1) GET リソースの取得
2) POST 子リソースの作成
3) PUT リソースの更新
4) DELETE リソースの削除
5) HEAD リソースのヘッダ取得
6) OPTIONS リソースがサポートしているメソッドの取得
7) TRACE 自分宛にリクエストメッセージを返す
8) プロキシ動作のトンネル接続への変更
また、これらメソッドは「CRUD」という性質を満たしています。これはCreate(作成)、Read(読み込み)、Update(更新)、Delete(削除)というデータ操作のことを指しています。
CRUD名 意味 メソッド
Create 作成 POST/PUT
Read 読み込み GET
Update 更新 PUT
Delete 削除 DELETE
上記のメソッドについて説明します。少し順番が前後しますが、まずGETについてです。これはリソースの取得を意味しています。GETでは指定したURIの情報を取得する役割があり、Webページの取得、画像の取得、映像の取得など…です。POSTはリソースの作成、追加を意味しており、大きく3つの役割があります。1) 子リソースの作成、2) リソースへのデータの追加、3) 他のメソッドでは対応できない処理 の3つです。PUTはリソースの内容の更新及びリソースの作成という2つの役割があります。このPOSTとPUTの使い分けはクライアント側でURIを指定可能か否かで決まります。POSTではリソースの指定は不可ですが、PUTでは可能です。しかし、実際にHTTPメソッドとしてよく用いられるのは、GETとPOSTの2つです。なぜなら、HTMLのフォームで指定できるメソッドはGETとPOSTだけであるからです。その他、DELETEはリソースを削除するメソッド、HEADはリソースヘッダの取得、OPTIONSはリソースがサポートしているメソッドの取得の役割があります。
以上、本日の解説を終わります。
ご覧いただきありがとうございました。また次回以降もよろしくお願いいたします。