デフレとインフレについて分かりやすく解説
こんばんは、今回はIT関連の記事でなく、以前から好きで勉強している経済について解説してみたいと思います。分かりやすくと大見得を切ってしまったので、頑張ります。
さて、デフレとインフレですが、まずそれぞれの定義についてはどうなっているでしょうか?ネットで辞書なんかを引いてみますと大体こんな感じの定義だと思います。
・ デフレ
→ 所得及び物価が持続的に下落し続け、かつ所得の下落率が物価の下落率を下回る現象。(ざっくり、高所得者の割合が減ること。)
・ インフレ
→ 所得及び物価が持続的に上昇し続け、かつ所得の上昇率が物価の上昇率を上回る現象。(ざっくり、高所得者の割合が増えること。)
いきなり難しいことを書かないでくれ!!そんな声が聞こえそうです。ただ、大丈夫です。今から説明していきます。※ 今後、より深く理解したい方向けに、詳細に解説しようと思います。
突然ですが、お金って消えると思いますか?
「何を言ってるんだ、消える訳ないだろう!俺がパンを買うときに使った1000円は、今はお店のレジの中にあるよ」その通りです、使ったお金は誰かは分かりませんが、必ず誰かが持っているはずです。なぜなら、お金(正確には現金紙幣及び硬貨)は何もしなければ増えも減りもしないはずだからです。いきなり、お金が空から降ってきたり、あるいは反対に歩いて家の金庫などから逃げ出すなんてことはありえないということと同じ意味です。
それで、そのお金を他人より多く自分の手元に持っている人が、お金持ちということが言えそうです。
では、ここで問題なのですが、このお金持ちの人たちは、自分が持っているお金を使いたがるでしょうか?、、、答えはあまり「使いたくない」になるでしょう。
なぜか?仮にですが、世の中はたった10人の人間しかいなくて、世の中には1000円札が全部で10枚しかないものとしましょう。
ここで、仮にAさんがビジネスで儲けて、1000円札を10枚全部独り占めしてしまいました。でも、ご飯を食べないと生きていけないので、Bさんが経営するパン屋さんに行って、パンを2,000円分買いました。この時、Aさんの所得の状況は次に示すように変化しています。
1) ビジネスで儲けた時=1,000×10=10,000円
↓
2) パン屋で買い物をした時=1,000×8=8,000円
そう、Aさんはこの時、2,000円分貧乏になっている訳です。
で、このBさんがその他8人(C,D,E,F,G,H,I,J)のビジネスに対して、それぞれに200円お金を費やしたとしましょう。
ここで、この10人の所得の状況をまとめると以下のようになります。
Aさん→8,000円
B→1,000円
C〜J→それぞれ250円
そして、今の日本の状況と照らし合わせますと、上記の中で、C〜Jの人、つまり相対的に一番貧乏な人の層が圧倒的に多い訳です。
じゃあ、なぜその人たちは貧乏なのでしょうか?それは上の状況を見たら、一目瞭然。Aさんがお金を独占しているからですね。ところで、私が最初のデフレとインフレの定義の段階で、括弧書きで書いた箇所に注目頂きたいです。
この括弧書きの箇所を上記の状況に当てはめると、高所得者の割合が少ない状況と言えるのですから、この状況はデフレという訳です。
したがって、ここからデフレという現象は、高所得者の元で、お金が留まってしまい、お金の流れが悪くなる現象とも言えるでしょう。これは、貧富の差が相対的に拡大することを意味する訳です。
この記事では、詳細な説明はいたしませんが、日本はこのお金持ちからお金を回収して、貧乏な人に配り直さないといけないところを、逆にお金持ちからはあまりお金を回収せず、貧乏な人から回収するような仕組みがまかり通っている訳です。(消費税はその最たる例でしょう。)
なので、お金を貧乏な人にもきちんと行き届くようにする、つまり言い換えるならば、インフレに誘導することが日本経済を拡大する上で非常に重要な観点になる訳です。
インフレとは、上記の所得状況においてByやC〜J の層の所得額が今より増えるということ、具体的にはBが1,500円に、C〜Jがそれぞれ500円に所得を増加するということを意味しています。その場合、当然Aは4,500円に所得を減らすことを意味するので、基本的にお金持ちの方はインフレを嫌がります。なので、上述のようなデフレに誘導するように働きかける訳です。
以上、長文になりましたが、解説いたしました。なんとなくでも、理解はできたんじゃないかなと思いますし、むしろ最初は感覚的に理解し、経済の情報に触れていくにつれて徐々に論理的かつ厳密に理解することができるものと思います。
私も、日々インプットとアウトプットを重ねながら、見識を深めていけたらと思いますので、これを見てくれる方が入ればですが、一緒にステップアップしていきましょう。よろしくお願いします!